先週書いたように、今週こそは!…とななつ星を見に阿蘇まで行ってきた。
今回は前回より少し早めに家を出て、菊地から大観峰回りで行くと、季節柄早朝の雲海が見れるかも…と思い5時50分ごろに家を出た。
ミルクロードとの交差点を過ぎてすぐの展望台からの眺め…
少しだけ雲海のようなものが… これでもたくさんの人がカメラを構えていた。

阿蘇駅(道の駅阿蘇)に7時半頃到着。
駐車場に入れる前からななつ星の車体を確認。今回は間違いなくいました!
でもそれにしては心配したほど駐車場が混んでない… ま、いいか…
とにかく、入場券を買って駅の中へ…

深い栗色と言うか小豆色と言うか、正式には古代漆色と言うらしいんだけど、このシックな色合いに燦然と輝くエンブレム! それを7両の編成で見たときのもの凄い存在感! う~ん、凄すぎる…
ちなみに阿蘇駅のホームが短いせいか、普通に停車すると対面式のホームへ渡る踏切を機関車がふさいでしまうようで、3枚目の写真のように機関車は離されていた。

その踏切上から撮った7号車。
この車両はDXスイートが2室ある車両で、この大きな前面窓もDXスイートの1室。
こんな部屋から見た車窓は…

ななつ星専用機関車DF200-7000。
この機関車はディーゼル機関車だが、これまでのDD51などと違うのは、電気式ディーゼルと言ってディーゼルエンジンで発電機を回し、出来た電気でモーターを回してそれを駆動力にする、と言うもの。
なんでも、大出力に対応した変速機がなかなか難しいらしく、これまでの液体式ディーゼル(DD51のような)では出力不足のため重連運転をしていたが、インバーター制御などの発達で、変速コントロールが容易で単機でも大出力が出せる電気式の機関車が開発されたそう…(アメリカなんかではほとんどこの方式だとか…)
このDF200形はこれまではすべてがJR貨物で、北海道に限って運用されていたそうだが、ななつ星用に改造された機関車が7000番台としてはじめて北海道以外に登場したそうだ。
ななつ星のエンブレムの下には川崎重工と東芝の製造所表記があった。

2~6号車。
スイート個室が3室づつある客車。(2号車はダイニングカー)
障子や簾、ステンドグラスなど手の込んだ内装が目に留まる。

1号車はラウンジカー。
ピアノなんかも置いてある展望ラウンジ。
立野のスイッチバックを通るときなんかは…(いまはまだ真っ暗だけど…夏になれば…)
3枚目は7号車で気付いた行先表記。
1泊2日コースの「博多-長崎-博多」が表示されていた。

ホームにあった鏡にななつ星が映っていたので…これってワンマン時の乗降確認用の鏡?
各車両の形式表示。
「マ」は車両の重量が42.5~47.5トンの範囲内であることを表していて、以前のブルートレインに多かった「オ」は32.5~37.5トンの範囲で、ななつ星は内装に凝っている分車体が重いようだ。
「イ」は車両の等級で、昔の1等車。2等車が「ロ」で、3等車が「ハ」だった。現在はグリーン車やA寝台が「ロ」で、普通車やB寝台が「ハ」となっていて、「イ」はななつ星の登場まで無かった。グリーン車より格上の車両ということ。
「ネ」は寝台車、「シ」は食堂車、「フ」は車掌室がある車両ということ。
阿蘇駅のくろ駅長は知っていたが、こんな駅長室まであるとは…

8時50分の阿蘇駅発車を前に阿蘇駅を後にし、古閑の滝に先回りした。
昨年の大水害で被害を受けた箇所も綺麗に修復されていた。(右は今年1月の同じ場所)
待つことしばし、9時頃にななつ星が力強く駆け上がってきた。


いまは古閑の滝も凍っていないから、減速もせずに駆け抜けたけど、冬場の氷瀑が見れるときには徐行するんだろうか?土砂崩れのおかげと言っちゃ何だけど、この位置の車内からだと綺麗に滝が見えるんだけどな~
しかし屋根までピカピカの車体です。
いつかは乗ってみたい列車だけど、なんせ値段がねぇ~
しばらくは写真でガマンガマン…