河内経由で熊本に行くとき、いつも「いつか霊巌洞を見てみたい」と思いながら、いままで行ってなかったので、昨日ひとりでぶら~っと行ってみた。

左:雲巌禅寺参道 右:雲巌禅寺本堂
霊巌洞は雲巌禅寺というお寺の奥之院で、拝観料大人200円を払って奥之院に進むとまず現れるのが…

霊巌洞は剣聖宮本武蔵が籠もって五輪書を書いたことで有名だが、そこに辿り着くまでに現れるこの五百羅漢は武蔵の時代から160年ほど後というから簡単に言えば江戸時代中期、熊本の商人淵田屋儀平が奉納したものだという。
羅漢さんの顔をひとつずつ見ていくと自分に似た羅漢さんがひとつはあるそうだが、長い年月で壊れた羅漢さんも多く、私似の羅漢さんは探せなかった。
五百羅漢を過ぎ、さらに進むと…

この洞窟が「霊巌洞」。
この格子の奥に石体四面の馬頭観音が祀られ、その由緒は平安時代の頃から岩戸の観音様と崇められ、南北朝の頃、中国の帰化僧東陵禅師がこの観音様をご本尊にここに雲巌禅寺を開いたというからかなり古い。
こういう予備知識も無いまま霊巌洞に入ったので、観音様を見ることも無く、(格子の前でお参りはしたが…)格子の中を撮った写真も中にもうひとつ格子があり、観音様らしき仏像は写っていなかった。(罰当たりなことを…)
何はともあれ、ここで毎日観音様を拝みながら、武蔵が五輪書を書いたのかと思うと周辺の空気が違って思えた。(五輪書って読んだ事無いけど…)
結構石段のアップダウンがあったのでカミさんは行きたくないって言うだろうけど、観音様をよく拝みにもう一度行かねば…(秋にでも…)